オペルクリカリア・パキプスの実生

多肉植物に興味のない方はご存じないかもしれないが、ここ数年サボテンはあまり人気がない。

もちろん昔からサボテンが好きな人は、相も変わらずサボテンが好きだろう。

しかし、多肉植物界のメインストリームは、いまや明らかにコーデックス(塊根植物)である。

コーデックスとは、根や茎が塊根化する植物の総称なのだが、その中でも一、二を争う人気種がオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)だ。

私も元々はコーデックスから多肉植物に興味を持ち始めたこともあり、パキプスにも魅力を感じていたのだが、数十万円もする輸入株を買う余裕はなく、とくに詳しく調べたりもしていなかった。

ところが先日ヤフオクを巡回していたところ、たまたまパキプスの種子が出品されているのを発見したので、試しに購入してみた。

三粒で1800円、種子にしてはかなり高級な部類に入る。

パキプスの種子は発芽率が低いという話を聞いたことがあったので、あまり期待はしていなかったのだが、播種から数日後に一粒だけが発芽した。

まさか発芽するとは思っていなかったので、太平丸(Echinocactus horizonthalonius)の種子の隣に播いていた……。

灌木系のコーデックスではセンナ・メリディオナリス(Senna meridionalis)も好みなので、いずれはそちらも播種したい。

サボテンの成長記録 マミラリア属、その他

・属名

・和名/学名

・購入元

・個体の特徴など

 

 

 

マミラリア属

ルエッティ/Mammillaria luethyi

某園芸

土中の塊根が夏場の灌水で腐ったという記述を見たので、現在はほとんど水を切っている。

酷暑を少しでも涼しく過ごさせるために二重鉢を採用してみたが、効果のほどはよく分からない。

 

マミラリア属

舞星/Mammillaria aureilanata

某園芸

この手のサボテンは成長しているのかどうか、見た目からは判断がしづらい。

一応、盛夏の現在も灌水は続けている。

舞星という和名が好き。

 

クラインジア属

月光殿/Krainzia guelzowiana var. ?

某園芸

札の記載に従ってクラインジア属としたものの、現在はマミラリア属に分類されているようだ。

「Krainzia guelzowiana」は麗光殿の学名で、月光殿はその変種?のようだが、詳しいことはよく分からない。

 

メロカクタス属

マタンザナス/Melocactus matanzanus

メルカリ

抜き苗で送られてきたので、植え付けたついでに表土を黒の化粧石で覆ってみたが、初夏に日焼けをしたのは、おそらくこの化粧石のせいだろう。

メロカクタスの特徴といえば、まるで帽子のような花座だが、果たして花座ができるのは何年後のことだろうか。

サボテンの成長記録 エキノカクタス属、フェロカクタス属

・属名

・和名/学名

・購入元

・個体の特徴など

 

 

 

エキノカクタス属

太平丸/Echinocactus horizonthalonius

某園芸

ニコリーと黒刺太平丸との交配らしく、ニコリー由来の白みがかった肌に黒刺が映える。

早朝の数時間はビニール越しの直射日光、それ以降は60%の遮光下で管理している。

 

追記[2022/11/23]

夜間の気温が下がるようになってからは、フェロカクタスと同じフレームで管理している。

 

フェロカクタス属

鯱頭/Ferocactus cylindraceus?

信州西沢サボテン園

初めてのフェロカクタス。

鯱頭のために小さめの無遮光フレームを製作したので、フェロカクタスは全てそちらで管理している。

三河サボテン園の土井氏の記述によれば、鯱頭は冬型に分類されるらしいが、盛夏の現在も旺盛に成長している(まだ苗が若いためかもしれない)。

 

追記[2022/11/23]

最低気温が10℃を下回るようになってからは、ほとんど動かなくなってしまったので、鯱頭は夏型と考えてよさそうだ。

 

フェロカクタス属

金冠竜/Ferocactus chrysacanthus

信州西沢サボテン園

まだ入手してから日が浅く、おっかなびっくり世話をしている。

この種と神仙玉にはフェロカクタス特有の蜜が見られ、その蜜を綿棒で拭いていたところ、新刺が一本折れてしまった……。

 

追記[2022/11/23]

晩秋の現在、旺盛に成長している。

 

フェロカクタス属

神仙玉/Ferocactus glacilis ssp. coloratus

信州西沢サボテン園

まだ入手してから日が浅く、おっかなびっくり世話をしている。

こちらは届いたときから刺座や刺先に若干の黒ずみ汚れが見られ、強刺類の聖地である信州でもこのように汚れてしまうのだから、九州で綺麗に育てるのはかなり難しそうだ。

 

追記[2022/11/23]

晩秋の現在、旺盛に成長している。

サボテンの成長記録 ギムノカリキウム属

・属名

・和名/学名

・購入元

・個体の特徴など

 

 

 

ギムノカリキウム属

強刺バイリアナム/Gymnocalycium bayrianum

某園芸

おそらく高木カクタスの苗。

早朝から昼過ぎくらいまではビニール越しの直射日光、それ以降は60%の遮光下で管理している。

ギムノカリキウムには強い日差しを好まないものも多いようだが、この個体は強刺と書かれていたこともあり、日焼けしない程度に直射日光に当てるようにしている。

盛夏の現在も旺盛に成長している。

生長点付近の焦げのような傷の原因は不明(もしかしたら日焼けかもしれない)。

 

ギムノカリキウム属

守殿玉/Gymnocalycium stellatum

某園芸

高木カクタスの苗。

早朝の数時間はビニール越しの直射日光、それ以降は60%の遮光下で管理している。

私が管理し始めてから、一本だけ妙に弱々しいねじれた刺が出てしまっている。

盛夏の現在も成長しているようだ。

 

ギムノカリキウム属

春鶯玉/Gymnocalycium pflanzii 'lagnillasense'

某園芸

ほとんどの時間を60%の遮光下で管理している。

新たな刺座が見えてきたので、現在も動いてはいるようだ。