オペルクリカリア・パキプスの実生

多肉植物に興味のない方はご存じないかもしれないが、ここ数年サボテンはあまり人気がない。

もちろん昔からサボテンが好きな人は、相も変わらずサボテンが好きだろう。

しかし、多肉植物界のメインストリームは、いまや明らかにコーデックス(塊根植物)である。

コーデックスとは、根や茎が塊根化する植物の総称なのだが、その中でも一、二を争う人気種がオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)だ。

私も元々はコーデックスから多肉植物に興味を持ち始めたこともあり、パキプスにも魅力を感じていたのだが、数十万円もする輸入株を買う余裕はなく、とくに詳しく調べたりもしていなかった。

ところが先日ヤフオクを巡回していたところ、たまたまパキプスの種子が出品されているのを発見したので、試しに購入してみた。

三粒で1800円、種子にしてはかなり高級な部類に入る。

パキプスの種子は発芽率が低いという話を聞いたことがあったので、あまり期待はしていなかったのだが、播種から数日後に一粒だけが発芽した。

まさか発芽するとは思っていなかったので、太平丸(Echinocactus horizonthalonius)の種子の隣に播いていた……。

灌木系のコーデックスではセンナ・メリディオナリス(Senna meridionalis)も好みなので、いずれはそちらも播種したい。